映画『フジヤマコットントン』とは?あらすじ・見どころ・上映会情報まとめ【2026年最新】

作品紹介

「フジヤマコットントン」というタイトルを見て、いったいどんな映画だろう?と思いながら検索した方も多いのではないでしょうか。語感がリズミカルで、なんとなく温かい気持ちになれるこのタイトル。実はそこには、作り手の深い思いが込められています。

この記事では、2024年に公開された日本のドキュメンタリー映画『フジヤマコットントン』について、あらすじや見どころ、登場人物の魅力、制作の背景、そして上映館・配信情報まで詳しくご紹介します。

「フジヤマコットントン」を検索したあなたへ──この映画を3行で解説

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『フジヤマコットントン』は、山梨県甲府盆地にある障害福祉サービス事業所「みらいファーム」の日常を記録したドキュメンタリー映画です。花を育て、布を織り、絵を描く。そんな繰り返しの日々の中に宿る「その人らしさ」を、カメラが1年にわたって静かに見つめ続けた作品です。

華やかなエンターテインメントとは一線を画した、どこまでも穏やかで、しかし深く心に刺さる映画です。「障害のある人の日常」を描いていながら、観終わったあとには「自分の日々の豊かさ」を問い直したくなる──そんな作品です。

映画『フジヤマコットントン』基本情報

まず、作品の基本情報を整理しておきましょう。

項目内容
作品名フジヤマコットントン
公開日2024年2月10日
上映時間95分
監督・撮影青柳拓
撮影山野目光政、野村真衣菜
編集辻井潔
音楽みどり(森ゆに、青木隼人、田辺玄)
製作水口屋フィルム、ノンデライコ
配給ノンデライコ
ジャンルドキュメンタリー
公式サイトhttps://fujiyama-cottonton.com/

※2026年4月時点の情報です。

あらすじ──富士山が見守る障害福祉施設の1年

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舞台は、富士山を遠くに望む山梨県中巨摩郡にある障害福祉サービス事業所「みらいファーム」。ここには、さまざまな障害を持つ人たちが集い、それぞれのペースで仕事と向き合いながら日々を過ごしています。

朝のラジオ体操から始まり、農作物や花の世話、綿花の栽培と糸つむぎ・織物づくり、絵画制作、販売活動……。繰り返されるようにも見えるその日常に、カメラをじっと向け続けると、やがて一人ひとりの「その人らしさ」が鮮明に浮かび上がってきます。

季節が移ろうとともに、施設の中でも人と人との関係は変化していきます。友情、恋心、大切な人との別れとそこからの回復。言葉が少なくても、あるいは言葉があふれていても、人が誰かとつながろうとするときの感情の豊かさは、どこにいても変わらない。そのことを、この映画は穏やかに、しかし力強く伝えてくれます。

登場人物紹介──「みらいファーム」の愛すべき人たち

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本作の魅力の大きな部分を担っているのが、個性豊かな登場人物たちです。全員が「みらいファーム」の実際の利用者・関係者であり、俳優ではありません。

めぐさん(梶原萌) 織り物の腕は施設随一で、顧客からの依頼が絶えません。自分自身の障害について率直に言葉にしながらも、「仕事が楽しいから来てる」と語る姿が印象的です。

ゆかさん(村木優香) めぐさんの相棒的存在で、同じく織り物担当。テキパキと作業をこなしながら、にぎやかにおしゃべりしています。

けんちゃん(木内賢一) みらいファームに通い始めて20年以上のベテラン。花の栽培担当で、人懐っこく誰とでも仲良くなれる存在です。

たつなりさん(小林達成) けんちゃんの相棒で、花の栽培担当。撮影が趣味で、次第に人物写真の魅力にのめり込んでいきます。

おおもりくん(大森佑太) 仲の良かった職員の退職をきっかけに、他者と関わることをやめてしまった青年。その心の動きが、映画の中でもっとも静かで、もっとも深い問いを観客に投げかけます。

たけしさん(横山岳史) みらいファームで絵と出会い、今では時間があれば描き続けています。個展出展や広告掲載の実績もある、施設の「画伯」的存在です。

そのほか、さえぐささん(三枝拓矢)やいちろうさん(中野一郎)など、それぞれに確かな個性を持つ人たちが登場します。「彼らを知る」ことが、この映画を観る大きな喜びのひとつです。

タイトルの意味──「フジヤマコットントン」って何?

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一度聞いたら忘れられないこのタイトル。いったい何を意味しているのでしょうか。

「フジヤマ」は、みらいファームをいつも遠くから見守っている富士山のことです。どんな天気の日も、どんな季節でも、そこにある富士山は、施設の人たちにとって日常の一部になっています。

「コットン」は、綿(コットン)のこと。みらいファームでは綿花を栽培し、それを糸にして織物をつくる活動を行っています。ふわふわと柔らかく、すべてを優しく包み込む綿のイメージは、この映画全体のトーンそのものでもあります。

「トン」は、トントン……とリズムよく繰り返されることで、日々の仕事のリズムや、ものごとが少しずつうまくいくような感触を表しています。

この3つをつなげると──富士山が見守り、綿のようにやわらかく包まれた、毎日がトントン進んでいく場所。それが「みらいファーム」であり、この映画が描こうとした世界です。監督自身も「何度も唱えたくなる幸福のおまじない」と表現しています。

監督・青柳拓について

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本作を手がけた青柳拓(あおやぎ たく)監督は、1993年山梨県市川三郷町生まれ。日本映画大学を卒業後、在学中から自主映画の制作を続けてきた気鋭のドキュメンタリー作家です。

主な作品としては、2017年に卒業制作の初監督作(ドキュメンタリー)『ひいくんのあるく町』を劇場公開。続く2021年には、コロナ禍の東京でフードデリバリーの配達員として働きながら同時に撮影も行うという独自のスタイルで制作した『東京自転車節』が全国で劇場公開され、大きな話題を呼びました。

本作『フジヤマコットントン』では、幼い頃から親しんできた「みらいファーム」に再び向き合い、1年間にわたって丁寧に撮影を続けました。監督の母親がかつてみらいファームで働いていたという個人的なつながりも、この映画の温かさの根底に流れています。

制作の背景──なぜこの映画が作られたのか

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この映画を理解するうえで、制作背景を知っておくことはとても重要です。

青柳監督が本作を作ろうと思ったきっかけのひとつに、2016年に神奈川県相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で起きた、相模原障害者施設殺傷事件があります。この事件では、加害者が「障害者には生きている価値がない」という考えのもと、施設利用者を次々と殺傷しました。

監督はこの事件が起きたとき、真っ先に「みらいファーム」の友人たちの顔を思い浮かべたといいます。加害者の言葉へのアンサーを、言葉や論理ではなく、映像で、リアルな日常を通して伝えたい──その思いが本作の出発点です。

映画の中では、その「答え」を理屈で語ることはしていません。ただカメラは、みらいファームにいる人たちの笑顔を、怒りを、恋心を、悲しみからの回復を、淡々と、誠実に記録しています。観る者がそこから何を受け取るかは、それぞれに委ねられています。

観た人の声・感想まとめ

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映画レビューサイトFilmarksでは172件のレビューが寄せられており、平均スコアは4.0(5点満点)という高評価を得ています(※2026年3月更新時点)。観た人からはこんな声が届いています。

「派手なストーリーのフィクションもいいけれど、じわじわと温かな気持ちがこみ上げてくるドキュメンタリーが大好きです」という感想に象徴されるように、見た後の余韻の豊かさを挙げる人が多いのが特徴です。また、「いろんな愛についての映画だった」「あまり見たことがないものをたくさん見せてくれた」といった、「新しい視点を得た」という感想も目立ちます。

映画.comでは平均4.2点(6件)、MovieWalkerでは4.1点と、各プラットフォームで一貫して高評価を獲得しています。劇場公開からしばらく経った2025年以降も自主上映が続いており、口コミで広がっていることがわかります。

上映館・配信情報──どこで観られる?

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劇場上映について

本作は2024年2月10日に東京・ポレポレ東中野を皮切りに、全国各地の劇場で順次公開されました。現在は劇場での定期上映期間を終えており、自主上映会を通じた鑑賞が主な方法となっています。

フジヤマコットントンの上映館情報は公式サイトのスケジュールページで最新情報をご確認ください。

配信について

本作の配信状況については、Filmarksの2026年3月更新情報によると、各種配信サービスでの取り扱い状況は変動があります。最新の配信情報は公式サイトおよびJustWatchなどの配信まとめサービスでご確認いただくのが確実です。

※本記事執筆時点(2026年4月)での確認情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

自主上映会で『フジヤマコットントン』を観よう

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本作は自主上映にも積極的に対応しており、公式サイトでは自主上映の申し込みを受け付けています。「映画館での上映が終了した地域や、映画館での上映が行われない地域から順次受付を開始する」という方針で、全国各地でのコミュニティ上映を後押ししています。

自主上映会は、映画館では味わえない「観た後に語り合える」空間が生まれるのが魅力です。本作のような社会的なテーマを持つドキュメンタリーにとって、観客同士の対話は作品をより豊かに体験させてくれます。

自主上映の申し込みや詳細については、公式サイトをご確認ください。

てんぐシネマ倶楽部では、本作のような自主上映作品の情報をまとめてご紹介しています。高尾・八王子エリアをはじめ、近くで上映会が開催される際にはいち早くお知らせします。

👉 上映会情報を探してみる

まとめ:「ここにいるだけでいい」──日常を肯定するドキュメンタリー

映画『フジヤマコットントン』は、障害のある人たちの日常を描きながら、「ここにいること」それ自体を力強く肯定するドキュメンタリーです。

カメラは語らず、解説もしません。ただそこにいる人たちを、ありのままに映し続ける。そのシンプルな姿勢の中に、この映画の本質があります。

観終わった後、「仕事ってなに?」「生きるってなに?」そんな問いが自然と浮かんでくるかもしれません。そしてそれは、きっと悪くない時間です。

同じようなドキュメンタリー映画に関心をお持ちの方には、在宅緩和ケア医の日常を記録した映画『ハッピー☆エンド』もおすすめです。てんぐシネマ倶楽部では、こうした自主上映作品の見どころを丁寧にご紹介しています。

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※本記事の情報は2026年4月時点のものです。上映スケジュールや配信状況など、変動する情報については各公式サイトでご確認ください。

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