東京のミニシアター一覧【2026年最新】エリア別26館の特色と上映スケジュールの調べ方

「ミニシアターで観たい映画があるのに、どこにどんな映画館があるのか分からない」——東京で営業中のミニシアター・名画座を、エリア別に26館まとめました。

このページの使い方は簡単です。各館の紹介に公式の上映スケジュールへの直リンクを付けてあるので、気になる館を見つけたらリンク先でいま何をやっているか確かめてください(上映作品は週替わりが基本なので、当ページにはスケジュールを載せず、確認先への案内に徹しています)。

ミニシアターは、AmazonプライムやNetflixでは観られない映画に出会える場所です。当サイトで紹介してきた『人生フルーツ』や『手に魂を込め、歩いてみれば』のようなドキュメンタリーの多くは、配信がなく、こうした劇場と自主上映会だけで観ることができます。

※掲載情報は2026年8月時点に各館の公式サイトで確認したものです。閉館・移転が動きやすいジャンルなので、お出かけ前に公式サイトをご確認ください。

全26館クイック一覧

エリア 館名 特色ひとこと
渋谷 シアター・イメージフォーラム アート・実験映画・ドキュメンタリー専門
渋谷 ユーロスペース アート系単館の老舗・自社配給も
渋谷 シネマヴェーラ渋谷 旧作特集専門・フィルム上映中心
渋谷 シネクイント 単館系+音楽映画(2026年9月リニューアル予定)
渋谷 ホワイト シネクイント パルコ8階・新作からリバイバルまで
渋谷 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 単館系・アート系の大箱
渋谷 ヒューマントラストシネマ渋谷 単館系3スクリーン・重低音「odessa」
新宿・高田馬場 K’s cinema 84席の単館・特集上映が濃い
新宿・高田馬場 テアトル新宿 日本映画特化
新宿・高田馬場 新宿武蔵野館 1920年創業の老舗
新宿・高田馬場 シネマート新宿 アジア映画の拠点
新宿・高田馬場 早稲田松竹 名画座・週替わり2本立て
中野〜吉祥寺・世田谷 ポレポレ東中野 ドキュメンタリーの拠点
中野〜吉祥寺・世田谷 ラピュタ阿佐ヶ谷 昭和の日本映画専門
中野〜吉祥寺・世田谷 Morc阿佐ヶ谷 「映画と文学」がテーマ
中野〜吉祥寺・世田谷 アップリンク吉祥寺 5スクリーンの都内最大級ミニシアター
中野〜吉祥寺・世田谷 シモキタ-エキマエ-シネマ K2 下北沢駅直結・カフェ併設
中野〜吉祥寺・世田谷 下高井戸シネマ 商店街の単館・ドキュメンタリーにも強い
池袋・大塚 新文芸坐 池袋の名画座・特集上映の雄
池袋・大塚 シネマ・ロサ インディーズ映画の登竜門
池袋・大塚 シネマハウス大塚 貸館ベースの上映スペース
神保町・下町 神保町シアター 昔の日本映画専門
神保町・下町 Stranger(菊川) 49席のマイクロミニシアター
神保町・下町 CINEMA Chupki TABATA(田端) 全上映バリアフリーのユニバーサルシアター
城南 目黒シネマ 2本立て名画座
城南 キネカ大森 名画座2本立て枠を常設
多摩 シネマネコ(青梅) 都内唯一の木造映画館・カフェ併設

渋谷エリア(7館)

シアター・イメージフォーラム

渋谷駅から青山方向へ徒歩8分。64席と98席の2スクリーンで、アート系・実験映画・ドキュメンタリーの専門館として2000年から続く単館の代表格です。作家特集のレトロスペクティブも多く、「ここでしかかからない映画」の密度は都内屈指。→ 上映スケジュール

ユーロスペース

渋谷・円山町のKINOHAUS 3F。92席と145席の2スクリーンで、アート系・インディペンデント映画の老舗です。自社配給作品や監督特集、映画祭企画など編成の自由度が高く、35mm・16mmフィルム上映にも対応しています。→ 上映スケジュール

シネマヴェーラ渋谷

ユーロスペースと同じKINOHAUSの4F、142席。旧作・クラシック映画の特集上映専門で、フィルム上映中心の濃い企画を組み続ける名画座です。→ 上映スケジュール

シネクイント

渋谷・宇田川町、162席と115席の2スクリーン。単館系の話題作や音楽関連映画に強い劇場です。運営元パルコの発表により、2026年9月1日に上映+展示・イベントの複合スペース「SPACE PART 3 by PARCO」へリニューアル予定。映画館としての空間は引き継がれる予定ですが、最新情報は公式でご確認を。→ 上映スケジュール

ホワイト シネクイント

渋谷パルコ8階の108席。シネクイントの姉妹館で、話題の新作から4Kリマスターのリバイバルまで幅広い編成です。→ 上映スケジュール

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下

渋谷駅前・渋谷東映プラザの7Fと9F(268席・187席)。2023年に移転オープンした現体制で、単館系・アート系の要となる大箱です。7Fは35mmフィルム上映にも対応しています。→ 上映スケジュール

ヒューマントラストシネマ渋谷

渋谷駅から徒歩圏のココチビル7・8F、3スクリーン(200席・173席・60席)。単館系・アート系を幅広くかける東京テアトル運営の劇場で、重低音音響「odessa」導入館でもあります。→ 上映スケジュール

新宿・高田馬場エリア(5館)

K’s cinema(ケイズシネマ)

新宿駅南口エリアの84席・単館。独立系・アート系の新作と特集上映が中心で、小さな箱ながら攻めた編成に定評があります。→ 上映スケジュール

テアトル新宿

新宿三丁目駅から徒歩3分、218席の1スクリーン。日本映画に特化したミニシアターで、邦画の単館系新作はまずここ、という存在です。→ 上映スケジュール

新宿武蔵野館

新宿駅中央東口から徒歩2分、3スクリーン。1920年創業という都内屈指の歴史を持つ老舗で、インディペンデント系の外国映画やドキュメンタリーを独自の目線で編成しています。なお、姉妹館の新宿シネマカリテは2026年1月に閉館しました。→ 上映スケジュール

シネマート新宿

新宿三丁目駅から徒歩1分、2スクリーン。「アジアをもっと好きになる」を掲げ、韓国映画をはじめアジア映画の拠点として知られます。→ 上映スケジュール

早稲田松竹

高田馬場の153席・名画座。週替わりの2本立て(1枚で2本・一般1,500円)が基本で、世界の名作・巨匠特集を安く浴びるように観られます。名画座入門にいちばん薦めやすい劇場です。→ 上映スケジュール

中野・杉並・吉祥寺・世田谷エリア(6館)

ポレポレ東中野

東中野駅そば、96席。ドキュメンタリー映画の拠点として全国に知られる単館です。自主配給作品や新人監督作を積極的にかけ、監督トークやオールナイト企画も豊富。当サイトで紹介した『手に魂を込め、歩いてみれば』のような作品を探すなら、まずこの館のスケジュールを見てください。1Fの「ポレポレ坐」ではカフェと小規模上映イベントも。→ 上映スケジュール

ラピュタ阿佐ヶ谷

阿佐ヶ谷駅から徒歩2分。昭和期の日本映画の特集上映専門という唯一無二の名画座で、モーニング・メイン・レイトの3枠で濃密な特集が続きます。→ 上映スケジュール

Morc阿佐ヶ谷

同じく阿佐ヶ谷駅北口至近の2スクリーン。「映画と文学」をテーマに、文学原作映画や作家・監督特集を中心とした編成です。→ 上映スケジュール

アップリンク吉祥寺

吉祥寺PARCO地下2階、5スクリーン計300席の都内最大級ミニシアターコンプレックス。海外アート系からドキュメンタリー、旧作レストア版まで同時進行の編成数が多く、「行けば何かやっている」頼れる存在です。→ 上映スケジュール

シモキタ-エキマエ-シネマ K2

下北沢駅直結の複合施設(tefu) lounge 2F、71席。2022年開館の新しい世代のミニシアターで、カフェ・ラウンジと連動したインディペンデント中心の編成です。→ 上映スケジュール

下高井戸シネマ

下高井戸駅から徒歩2分、商店街の一角にある126席の単館です。新作からミニシアター系・ドキュメンタリーまで数週間単位で番組が入れ替わる名画座的編成で、音声ガイド対応作品が多いのも特徴。世田谷の映画好きの生活に根づいた劇場です。→ 上映スケジュール

池袋・大塚エリア(3館)

新文芸坐

池袋駅東口から徒歩3分、262席。特集上映の企画力で全国区の名画座です。映画史をたどる特集から活弁付き無声映画上映まで、番組表を見るだけで楽しい劇場。→ 上映スケジュール

シネマ・ロサ

池袋駅西口・ロサ会館内の2スクリーン(193席・177席)。ロードショーと並行して自主制作・インディーズ映画の期間限定上映枠を持つ、若手監督の登竜門的劇場です。→ 上映スケジュール

シネマハウス大塚

大塚駅から徒歩7分、最大56席の上映ホール。常設興行よりも貸館ベースの上映スペースという性格が強く、特集上映のほか講演会・朗読会などにも使われます。自主上映会の会場候補としても注目です(後述)。→ 上映情報

神保町・下町エリア(3館)

神保町シアター

神保町駅から徒歩3分。昔の日本映画の特集上映専門の劇場で、俳優・監督の回顧特集が続きます。古書店街の散歩とセットで楽しめる立地も魅力。→ 上映スケジュール

Stranger(ストレンジャー)

都営新宿線・菊川駅から徒歩1分、49席のマイクロミニシアター。カフェ併設で音響設備がよく、新作・特集・ドキュメンタリーを織り交ぜた編成です。2022年開業、下町エリアの新しい映画の灯です。→ 上映スケジュール

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)

田端駅から徒歩7分、20席。「誰もが楽しめる映画館」を掲げる日本でも数少ないユニバーサルシアターで、全上映に音声ガイドと日本語字幕が付き、親子鑑賞室まで備えます。バリアフリー上映の実践では先駆的な存在です。→ 上映スケジュール

城南エリア(2館)

目黒シネマ

目黒駅西口から徒歩3分、88席。1955年開業の系譜を持つ2本立て名画座で、テーマでつないだ2本の組み合わせの妙が身上です。→ 上映スケジュール

キネカ大森

大森駅・西友5Fの3スクリーン。新作上映と並行して月替わりの名画座2本立て枠を常設するユニークな劇場です。→ 上映スケジュール

多摩エリア(1館)

シネマネコ(青梅)

東青梅駅から徒歩7分。国登録有形文化財の旧繊維試験場をリノベーションした、都内唯一の木造建築の映画館です(63席・カフェ併設)。かつて映画館が3館並んだ「映画の街」青梅に約50年ぶりに復活した劇場で、ドキュメンタリーから話題作まで多彩な編成。多摩西部で配信にない映画を観るならここです。→ 上映スケジュール

タイプ別・どの館に行けばいい?

ドキュメンタリー・名画座・個性派の小箱という3タイプの選び方を示した図

  • ドキュメンタリーを観たい → まずポレポレ東中野、次にシアター・イメージフォーラム、アップリンク吉祥寺、下高井戸シネマ。バリアフリー上映ならChupki
  • 旧作・名作を安く浴びたい(名画座) → 早稲田松竹、目黒シネマ、新文芸坐、キネカ大森、シネマヴェーラ渋谷、ラピュタ阿佐ヶ谷、神保町シアター
  • 小さな箱の個性派 → Stranger(49席)、Chupki(20席)、シネマネコ(木造・青梅)、K2(下北沢駅直結)

2026年の閉館・リニューアル情報

正確を期すため、この1年ほどの変化もまとめておきます。

  • 新宿シネマカリテ——2026年1月12日に閉館(新宿武蔵野館の姉妹館・約13年の歴史)
  • 飯田橋ギンレイホール——2022年11月にビル建替えのため閉館。移転・再開を掲げていましたが、2026年8月時点で再開の発表はありません
  • シネクイント(渋谷)——2026年9月1日に複合スペースへリニューアル予定(上映機能は継続の発表)
  • 神保町の岩波ホールは2022年に閉館しています

ミニシアターは経営環境の厳しい業界です。「いつか行こう」の映画館には、早めに足を運んでください。

劇場を借りて上映会を開くという選択肢

劇場を借りて本物のスクリーンで上映会を開けることを示した図

実は、ここに挙げた劇場のいくつかは一般向けの貸切・レンタル案内を公式に出しています。公民館より費用はかかりますが、本物のスクリーンと音響で上映会を開けます。

劇場 公式の案内
新文芸坐(池袋・262席) スクリーンレンタル(平日午前 時間3万円〜・DCP/35mm/BD対応)
アップリンク吉祥寺(5スクリーン) 施設レンタル(平日2時間31,900円〜)
シネマハウス大塚(56席) 貸館案内(平日全日55,000円・機材操作スタッフ付き)
ヒューマントラストシネマ渋谷ほかテアトル系 企業・団体窓口(自主上映会・貸切上映会を明記・2時間〜)
CINEMA Chupki TABATA(20席) シアターレンタル
Stranger(49席) 公式FAQで貸出相談を受付

上映会には会場のほかに作品の上映権が必要です。段取りは自主上映会の開き方 完全ガイドに、収支の目安は収支シミュレーターにまとめています。会場費に劇場のレンタル料を入れれば、「劇場開催なら何人集めれば成立するか」がその場で分かります。

まとめ

夕暮れの街角に灯る小さな映画館の入口

  • 東京で営業中のミニシアター・名画座はこの一覧の26館(2026年8月・各館公式サイト確認)
  • 上映スケジュールは週替わりが基本。各館の公式スケジュールページ(各紹介のリンク先)で確認を
  • ドキュメンタリーならポレポレ東中野、名画座入門なら早稲田松竹が入り口におすすめ
  • 一部の劇場は貸切で自主上映会の会場にもなる
  • 配信で観られない映画の残り半分は、自主上映会で観られます——上映会一覧で近くの開催をチェックしてください

人生フルーツ』『手に魂を込め、歩いてみれば』など、ミニシアターと上映会でしか観られない作品の記事もあわせてどうぞ。お住まいが都外なら、神奈川・横浜版(9館)埼玉・山梨版(6館)もあります。

← 作品ガイド一覧に戻る